2014年1月23日木曜日

アドブルー AdBlue 尿素水の凍結!!

先日!寒くなったこの時期によくおこりがちなトラブルとして、トラックのバッテリー上がり対処法をご紹介しました。
 
とても初歩的なトラブル&対処法で、トラックの事に詳しい皆様にはあまり参考にならなかったかもしれません。

だ・か・らというわけではありませんが。。。(^_^;)
今日は今の時代ならではの、寒くなったこの時期におこりえるトラブルをひとつご紹介しましょう。


近年!世界一厳しいとも言われる日本の排ガス規制数値。
この数値をクリアすべく開発されたシステムのひとつに、尿素SCRシステムがあります。


尿素SCRシステムとは。。。?

簡単に説明すると、ディーゼル車の排ガスにはNOxという排ガスとPMという排ガスが存在します。

このNOxという排ガスを排除するべく考え出されたシステムが、尿素SCRシステムというわけです。

仕組みは排気ガスにアドブルー(尿素水)を噴射することでNOxを窒素と水に分解してしまうというシステムなのですが。。。

ここで。。。!
今までのトラックには無く大きく違うもの、且つ!このシステムを動かすうえで絶対に欠かすことの出来ない重要なもの。。。 そ・れ・がアドブルー(尿素水)となります。


そのため。。。
尿素SCRシステムを搭載しているディーゼル車には、軽油を給油する燃料タンクとは別に、アドブルー(AdBlue)を給油するタンクが必要となり、今までのトラックには無いタンクがもうひとつ余分に取付けられることになります。

ここからが今日の本題となるのですが。。。
もうこのトラブルに直面し、困ったことのあるドライバーさんもみえるのではないでしょうか?

この尿素SCRシステムに必要不可欠なアドブルー(AdBlue)。
成分は尿素が32.5%、純水が67.5%の水溶液のため寒さに弱く、気温が急激に下がるこの季節には、
凍結してしまう可能性があるそうです(>_<)

アドブルー(AdBlue)の凍結温度は約マイナス11℃

関東・中部・関西などの都市部ではまず問題ないでしょうが、北海道・東北や気温が低くなる山間部など、極寒の地では凍結する可能性が出てくるそうです。

とはいうものの。。。
メーカーでは想定内のことで、アドブルー(AdBlue)が出来るだけ凍結しないように、様々な工夫がなされているそうです。

例えば。。。
  ・冷却水を循環させ凍結を防ぐ。
  ・
エンジンを止めると自動でアドブルーを吸い上げる。etc。。。
 
よほどのことが無い限り、尿素SCRシステム中でアドブルーが凍結してしまうことはないそうです。

しかしながら。。。
アドブルー(AdBlue)の残量が少ない状態だと、尿素SCRシステム中ではなく、タンクの中で凍結してしまう可能性があるそうです。

世界一厳しいとも言われる排ガス規制数値をクリアするための装置なわけですから、当然!アドブルー(AdBlue)がない状態ではエンジンがかからないシステム構造になっています。


となると。。。(・_・;)
この場合、凍ったアドブルー(AdBlue)が溶けるのを待たないとエンジンをかけることが出来ないことになります。


そうなってしまったら。。。もうほぼOUT!でしょうねっ。
先日お話したバッテリー上がりとは違い、トラブルの対処法は未然に防ぐしか方法は無いのかもしれません。

滅多にならないといえど。。。
寒い季節の間は、出来るだけタンク内のアドブルーを定期的に補給することが大切ですねっ(^_-)-☆

余談ですが、こういった欠点はあるものの。。。
私個人的にはDPFオンリーのトラックより、この尿素SCRシステム+DPFを採用したトラックのほうが、車輌にもコスト的にもやさしく、断然オススメだと思っております。

この先!更なる厳しい排ガス規制により、また新たなシステムが導入されることになるでしょうが、暫らくの間はこのシステムに統一されるのではないでしょうか? 

Gidai Staff : HIROKI の余談でした。。。(^_^;)
 

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